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執筆者の写真fukuhourou

映画「そんなの気にしない」

更新日:2023年2月10日


現在、オンラインで「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」というものが行われています。

2/13までの間、フランスの様々な新作映画やショートムービーをAmazon Prime、GYAO!など多くの動画配信サイトで観ることができるというもの。


その中で労働のあり方について考えてしまう映画があったので、ご紹介します。

タイトルは「そんなの気にしない」。


主人公はLCCの国際線でキャビンアテンダントをしている26歳の女性。

フライト先での夜は大いに遊んで、奔放で楽しそう。


同じ会社の年配男性から「雇用条件を改善させよう!」と労働運動に誘われても

「いや、別に変化に期待とかしてないしw そんなことよりも、うちら飛行機に乗りたいんで」と撥ねつけちゃう。


ところが。

彼女は契約社員で、3年で航空会社から「契約終了ね。同じポジションでの仕事?もう空きはないので無理」と言われてしまうような立場だったのでした。


そして見えてくるのは


日々あちこちの国を(文字どおり)飛び回りながら

「笑顔を見せることはできんのか」と絡んでくるオジサン客や、精神的に不安定な状態のお客さんの対応をし、

「5分で終わらせて!」と急かされながら乗客が降りたあとのゴミを集め、

機内販売の売上目標に追われ、

乗客の命を守る立場として救命訓練や避難訓練をこなし、

やむを得ず規則を破ったことを上司に責められ、

実家に帰れば父親から「コーヒー配る仕事だろ?」と言われるような


華々しいイメージあるCAの過酷な現実…。

私自身もLCCを利用しつつ

「なんでこんなに安いことがあるんだろ」と思ってはいましたが

実際にそこで働いてる方は不安定な立場に置かれていたりするんですよね。


高いスキルを求める一方で、契約とはいえ数年でバッサリと人を使い捨てることがまかり通る世の中。

企業側にとっては便利でしょうが、労働者にとっては切実な死活問題です。

(とはいえこの映画のメインテーマが労働問題、というわけでもないんですけれど。)

2/13までの期間限定ではありますが、Amazon Primeやdtv、U-NEXTなどに加入されている方は観てみてください。

主演は「アデル、ブルーは熱い色」で19歳にしてカンヌ映画祭パルムドールを受賞したアデル・エグザルコプロスです。


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