現在、福岡アジア美術館で水俣・福岡展が開催されています。
映画の上映、講演会も多数開催されている大規模な企画展です。
2023年9月27日に大阪地裁で判決があり、水俣病被害者救済法の救済対象から漏れた未認定患者が国と熊本県、原因企業チッソに損害賠償を求めた訴訟で原告全員を水俣病と認定して賠償を命じました。
しかし、これを不服として国と熊本県とチッソも控訴しました。
水俣病は1956(昭和31)年 に熊本県水俣市で公式確認され、公害病と認められましたが、
それから67年が経っても、各地で訴訟が続いているのです。
私は、社会学者の中島岳志さんと水俣病患者で漁師の緒方正人さんの講演会に行きました。
特に緒方さんの話は、まるで壮大な思想家が熊本の方言も交えながら、現代社会に生きる私たちひとりひとりに語り掛けるようなとても深いものでした。
家に帰り、家族にも話しましたが、私の下手な話ではまったく伝わりませんでした。
そこで、今度は別の日に家族と展示を見に行きました。
ボランティアガイドの説明に聞き入り、子どもなりに感じるものがあったようです。
私は緒方さんの著書「私はチッソであった」(河出文庫)を読み始めました。
みなさん、ぜひ11月13日(月)19時~福岡アジア美術館8階あじびホールで開催される、緒方正人さんの講演にお出かけください。
また、講演の約3日後からYouTube録画配信があり、1週間視聴できます。
→ 配信視聴の申し込みはQRコード(Peatix)より。
水俣病は知っていましたし、弁護士が訴訟に関わってきたことも知っていましたが、知った気になっていただけでした。
他の訴訟でも、法律事務員として和解金などを原告の方に送金するなどの事務に携わる機会がありますが、当事者の方の思いやその人生に自分の考えが至っていなかったことに気づかされました。機会があれば、ぜひ法律事務員のみんなと語ってみたいと思っています。
ボランティアガイドによる約40分間の解説もおすすめです。ぜひ。
#水俣・福岡展
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